脱毛症の種類と原因
脱毛症には色々な種類があります。若いときから薄毛がはじまる人や、30代以後急速に進む人など個人差がありますが、脱毛症の種類はだいたい以下のようになっています。
▼ 壮年性脱毛症
男性に非常に多く見られる薄毛のことで、男性型脱毛症といわれています。いわゆる若はげで、30代から40代くらいにかけて目立ってくるようです。
原因には遺伝や男性ホルモンがあるといわれていますが、ハッキリとしたことはまだわかっていないようです。
生え際の中央から頭頂部にかけて薄毛が広がっていくものや、生え際からM字に広がっていくパターンなど、いくつか進み方に種類があります。
▼ 円形脱毛症
自覚症状が全くない状態で、突然円形や楕円形など、不整形に髪が抜け落ちる現象です。これは老若男女とわずあるとされていて、自己免疫疾患、自律神経障害、ストレスなどがその原因といわれています。
ひとつだけポッと出て、半年から1年で自然になおるものから、同時に多数できて、なおるまでの時間が長くかかるものまであるようです。
▼ 粃糖性脱毛症
粃糖(ひこう)性脱毛症は、フケが異常発生することにより毛穴をふさぎ、それにより頭皮が炎症を起こして抜け毛の原因となるものです。
フケは誰にでもあるものですが、たいていは目に見えない程度の大きさであり、目に見える大きさのフケがたくさん出るという場合は注意が必要です。
フケには乾性と脂性、つまり乾いたものと脂っぽいものがありますが、前者はシャンプーのしすぎ、あるいは合わないシャンプーの使用、後者は皮膚炎と関係している場合があります。
基本的には、皮脂が多すぎることが脱毛の原因になることはあまりなく、どちらかというとシャンプーのしすぎによる乾性のフケが原因の場合が多いようです。