ヘアサイクル 髪の毛の成長
生え際の育毛をすすめる前に、髪の毛の成長の仕組みをさらっと勉強しておきましょう。
髪の毛には、「暑さや寒さ、衝撃から頭部を保護する」「触覚の機能」「有害物質の排出」といった役割があります。
髪の毛の頭皮から上に出た部分を毛幹、頭皮の下に隠れた部分を毛根といいます。毛根の深部には毛球部があり、これは毛乳頭と毛母細胞で構成されています。
毛母細胞が細胞分裂して押しあげられいき、それが皮膚に表出したものが髪の毛なのです。毛母細胞が細胞分裂するには、毛細血管から栄養素を吸収する必要があります。
つまり、血液循環や自律神経が正常に働くことが、髪の毛の順調な成長には欠かせないということです。
髪の毛の一生をヘアサイクル(毛周期)と呼び、「成長期」→「退行期」→「休止期」という3つの段階を4〜8年かけてすすみます。
髪の毛は成長期初期の軟毛の状態から、順調に育てば硬くなっていきますが、何らかの原因でヘアサイクルが短くなると完全に成長する前に抜け落ちてしまいます。これが薄毛や脱毛症につながります。
毛乳頭と毛母細胞の活動が活発で細胞分裂を繰り返す成長期、活動が低下して細胞分裂がストップする退行期、そして完全に成長が休止する休止期。
このヘアサイクルを正常に回していくことが、育毛における最重要事項です。そのために、生活改善や正しいヘアケアといった手段を考えていく必要があります。