わきがと体臭は別物
わきがは体臭とは違います。また、よくある誤解なのですが、病気ではありません。腋臭症といわれますが、病気ではなく、これは体質なのです。
わきがの症状(簡単に表現するために、あえてこう書きます)は思春期からよくあらわれるといいますが、それはその頃からアポクリン腺が活発に働き始めるからだといわれています。
遺伝などの関係でわきがの体質の人は、成長にしたがってアポクリン腺も発達し、活動を活発化させていくのです。歳を取って老年期に入ると、だんだんニオイは少なくなっていくともいいます。
わきがの問題は、他人に迷惑をかけること。というよりは、それを自分が気に病んでしまい、悩んで悩んで悲しくなっていってしまうことだと思います。
欧米諸国やアフリカなどでは、そんなことはほとんどないようです。というのも、外人さんは8割くらいが日本でいうわきがの程度に属していて、それが当たり前の文化になっているからです(もちろん、キツイ香水などでカバーします)。
日本では、それがたったの1割程度ということで、ほとんど無臭の人にとってみれば、わきがの人は確かに臭くて「特別な人」と見られがちなのは、ある面しかたのないことといえるかもしれません。
ただ、体臭とは別物なので、そこは勘違いしないようにしましょう。
体臭をよくわきがなのだと思い込んで手術を受けようとして、あなたは違うと指摘される人もいるようですが、体臭は清潔・健康にしていれば改善されるものです。
わきがは、体内の汗腺がその大元なので、汗腺(アポクリン腺)を取り除くという外科手術をしない限りは、根本的な治療とはなりません。この違いは大事なので、覚えておいてください。
[ ひとくちメモ ]
汗を細菌が分解するために臭うのですが、細菌はどんなに清潔にしていてもなくなりません。ゴシゴシ強く洗いすぎて、肌を傷つけないようにしましょう。