メタボリック・シンドロームの予防法
メタボリック・シンドローム(内臓脂肪症候群)を知っていますか?今年からいわゆるメタボ検診がはじまるなど、最近はテレビやネットで見かけることも多くなったと思います。
メタボリック・シンドロームとは、内臓脂肪が蓄積されて糖尿病などの生活習慣病になる確率が高くなっている状態のことです。
具体的な基準としては、内臓脂肪型肥満に加えて、高血糖・高血圧・脂質異常のうちどれか2つ以上をあわせもった状態をそう呼びます。
やや危険な香りがするのですが、いわゆる、オヤジのふくらんだお腹の代名詞となっているようで、ちょっと危険性が緩和されて伝えられています。
メタボリック・シンドロームになるとなぜあぶないのか?それは、心筋梗塞や脳梗塞などの、大きな病気につながるおそれがあるからです。
動脈硬化は、日本人の三大死因である、がん・心臓病・脳卒中の要因のひとつになります。つまり、メタボリック・シンドロームが進むと最悪のケースも考えられるということです。
内臓脂肪型肥満以外の要因が軽度である場合も、たとえば血糖値がちょっと高いとか、血圧がちょっと高いとか、そういう場合も実はあぶないです。
危険因子は程度の問題ではなく、それが存在するというだけで動脈硬化などへ進む可能性がグッと上がるからです。
内臓脂肪型肥満の人は、オフィス内をグルッと見渡してみればたくさんいることがわかると思います。あの穏やかそうなおなかにが、こんな危険をはらんでいるとはちょっと信じがたいでしょう。
しかし、あきらめるのは早いです。メタボリック・シンドロームは、内臓脂肪型肥満を改善するだけで、ほかの要因も一緒になくしていくことができます。
最近、ベルトの穴が進んだとか、お腹がちょっと大きくなってきたとか感じる場合は、早めに対処しましょう。生活習慣をちょっと見直すだけで、大きな効果が得られるかもしれません。